『感情が育つと、子どもの未来が輝く理由』
「うちの子、いつも泣いてばかりで…」
「怒りっぽい性格なのかしら?」
「どうやって気持ちを伝える練習をさせたらいいの?」
そんな風に、子どもの感情に悩むお母さんも多いのではないでしょうか。でも実は、その「泣く」ことや「怒る」こと、そして気持ちを表に出すことこそが、EQ(感情知能)を育てる大切な一歩なのです。
〇 EQを育てるってどういうこと?
EQとは、簡単に言えば「自分の気持ちや他人の気持ちを上手に理解してコントロールする力」です。この力が育つと、子どもは次のような力を身につけることができます。
・自分の感情を言葉で伝えられる
・他の人の気持ちに共感できる
・イライラや不安を自分で乗り越える力を持てる
〇 日常生活でできるEQを育てるコツ
EQを育むのは特別な教材や時間が必要なわけではありません。お母さんがちょっと意識するだけで、日常の中で楽しく取り組むことができます。
・子どもの感情に「名前」をつけてあげる
例えば、子どもが泣いているときに「どうして泣くの!」と言う代わりに、こう言ってみてください。「今、悲しかったんだね」、「驚いたのかな?」 こうすることで、子どもは自分の感情を理解しやすくなり、気持ちを言葉にする力が育ちます。
・「共感」の言葉を増やす
子どもが怒ったり、落ち込んだりしているときは、「そんなことくらいで泣かないの!」ではなく、「嫌だったね」「悲しかったんだね」と、子どもの気持ちをそのまま受け止めてあげることが大切です。共感されることで、子どもは安心感を得て、自分の気持ちと向き合いやすくなります。
・感情を学ぶ遊びを取り入れる
「今日一番楽しかったこと教えて!」と聞く習慣を作る
・簡単な絵カードで「この顔はどんな気持ちかな?」と感情の名前を当てるゲームをする
こうした遊びを通じて、感情を楽しく学べます。
・お母さん自身も感情を大切にする
実は、子どものEQは親のEQと深くつながっています。親が感情を抑え込むのではなく、ポジティブにもネガティブにも「今こんな気持ちだな」と向き合い、それを子どもに言葉で伝えることで、子どもも感情の扱い方を学んでいきます。
〇EQが育つと親子の絆も深まる
感情を大切にする子育てを通じて、子どもはもちろん、お母さん自身も成長します。そして、お互いの気持ちを分かり合える関係を築けることで、子育てそのものがもっと楽しく、豊かな時間になります。
泣いたり怒ったりする子どもの姿を見て「この子は感情を学ぶ最中なんだな」と思うと、少し心が軽くなるかもしれません。そして、今日からできる小さな工夫が、未来の大きな力になると信じて、一緒に歩んでいきましょう。
『感情はギフト』
喜びも悲しみも、驚きも不安も、すべてが大切なメッセージです。親御さんが日々の中で感じる感情を子どもと共有しながら、一緒に向き合うことで、子どもは自分の感情を大切にし、情緒の力を人生のエネルギーに変えていくことができます。その温かいサポートが、EQを育てる鍵になります。
上松恵美子
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